留学やワーキングホリデーなどで長期で海外に住む際に気になるのが、日本に納めている年金や健康保険料。
「国民の義務だから海外に住んでいても払わなければいけない!」と思っている方も多いかもしれませんが、
しっかりと公的な手続きをすれば払わなくてもいいのです!
この記事では、その手続きの方法について解説します。
海外転出とは?
海外に移住、また長期滞在する時に市役所に提出する書類を、海外転出届と言います。
これを提出すると、住民票も転出することになります。
※1年未満の短期間の留学では提出できない市役所もあるので、お近くの市役所に問い合わせてみてください。
国民年金や健康保険料、住民税はどれも日本に住民票がある国民に支払う義務があるものです。
そのため、海外転出届を提出した場合、支払いの義務がなくなるのです。
※海外転出届を出しても、任意で国民年金と健康保険料を払うことも可能です。
手続きはたったの2ステップ
出国前:市役所で海外転出届を提出
海外転出届を提出できるのは転出の2週間前からで、各市役所で手続きを行うことができます。
持ち物は以下のの4点です。
- マイナンバーカード
- 印鑑
- 健康保険証
- 年金手帳
※各市役所の案内に従って手続きを行ってください
帰国後:2週間以内に住民票復活の手続きをする
海外から帰国したら、必ず2週間以内に住民票復活の手続きをしてください。
この手続きも各市役所で行うことができます。
もしこの手続きを忘れると、新しい住民票に「住所不定」の時期があることを記載されてしまいます。
住民票に住所不定の記載があると、住民票が必要な時に怪しまれてしまうので気をつけましょう。
海外転出を出すデメリットはあるの?
反対に、デメリットはないの?と気になっている人もいると思うので、考えられるデメリットをまとめてみました。
- 一時帰国の際に、病院にかかった場合の保険がきかない(家族の扶養に入っている場合は、その限りではない)
- 印鑑証明の発行ができない
- 銀行口座やクレジットカードの発行ができない
基本的に、一時帰国しない限りは必要なさそうですね。
1度だけ病院にかかるくらいなら、自己負担したほうが保険料を払うよりは安く済みます。
もし心配な場合は、短期間の帰国でも住民票を戻すことができます。
その際は、再度、出国時に転出届を出すことを忘れないでください。
しかし海外転出届を何度も提出することはルールとしてはよくないそうなので(明確な回数はありませんが)気を付けましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
長期的に海外に住むときは、海外転出届を出したほうがお得ですね。
国民年金や住民税を払わないことは違反のように感じますが、海外に住む場合は公的に認められているのです。
提出方法については各市役所によって違いがあるので、必ず確認してください。
これから長期で海外に行かれる方は、是非参考にしていただければ幸いです!