福井 美奈海さん
兵庫県 丹波篠山市出身
大阪大学 外国語学部 ドイツ語専攻 3年
現在、APUに1年間の自費留学中。
正式な学部名は International Business Management
なぜ大学3年生の段階で留学を決意されたんですか?
日本にいるときの私は、サークル、バイト、遊びの繰り返しで、全く勉強もせず楽しいことだけをしていました。
受験勉強が終わった後だったので、最初はその生活が楽しかったのですが、2年生の終わりごろにはだんだん飽き始めます。
一方で、小さい頃から海外に興味があり、いつか留学してみたいと思っていたので、自分のだらけきった大学生活に、「このままでいいのかな?」と少し悩み始めました。
そこから、両親や友達に相談したところ、みんなが背中を押してくれたのをきっかけに留学を決意したのです。
まず初めに通っていた大学からの交換留学を考えました。一般的に交換留学には大学の成績が良い人が選ばれます。
それに、私の通っていた大学ではIELTSなどの英語のスコアも必要です。大学に入ってからずっと遊んでいた私には、ハードルが高すぎました...
そこでわたしは、1年間大学を休学して留学しようと決めました。行きたい留学先はずばり、東南アジア。
その理由の一つは東南アジアなどの新興国に興味があったからです。新興国は人に活気があって勢いがあるというイメージがあったので、それを自分の目で見たいという思いがありました。
そしてもう一つの理由は、欧米諸国に比べて留学費用が安いことでした。すでに私は日本の大学に2年通っていたため、できるだけ費用を抑えたかったのです。
母親に「留学先、東南アジアに行ってみたいけどどこがいいかな」と相談したところ、マレーシアが今アツイらしいよ、と勧められました。
私は、正直どこの国のこともよく知らなかったので、勧められるがままにマレーシア留学を決めました。
マレーシア留学の魅力についてはこちらのページをご覧ください。
実際に授業を受けてみて、どう感じましたか?
マレーシアに来る日本人留学生の多くは、現地の語学学校に数か月通ってから大学に入学するケースが多いです。
留学エージェントの方には9月入学の前に8月から一か月の語学コースを勧められましたが、8月は友達と遊ぶ予定があるという理由で断りました...(笑)
私は海外生活の経験はありませんし、英語も日常会話程度しか話せませんでした。
それに、頭ではいろんな文法や単語を知っていても、使う機会がなかったので、瞬発力も全くありません。
そして大学初日のオリエンテーション、マレーシアの独特ななまりもあってさっぱり内容がわかりませんでした。
それは授業が始まっても同じで、先生が言っていることの半分ぐらいしか理解できませんでした。
そこからどうやって乗り越えましたか?
授業についていけない私は、授業の予習と復習に力を入れ始めます。朝8時半から2時ごろまで学校があるので、それが終わって家に帰り一休みしたら、その日の授業のスライドを見返して、分からないところを調べたり、ノートにまとめたりしました。
先生に質問しに行くときは、スマホであらかじめ音声を録音しておいて、先生が言うことが聞き取れなかったときは、家に帰って何度も聞き直します。
マレーシアの大学では、先生や生徒のほとんどは英語が母語ではないので、「分からない」ということに恥ずかしさを感じることもなく、みんなが私を理解しようとしてくれるので、学びやすい環境です。
1~2か月経つと、授業もだいぶ聞き取れるようになり、少しづつ余裕も出てきました。
また、APUでは各セメスターで課題があります。その時に直面したのがライティングスキルの問題です。私は英語で論文を書いたことがなかったので、先生や友達に何度お見せて直してもらいながら、なんとか完成しました。
テストは、セメスターの終わりに大きなテストが教科ごとにあります。そのころには、少しは書く力もついていたので、英語自体にはあまり問題はありませんでした。
ただ、覚えることが多すぎて少し頭がパンクしそうでしたが...
マレーシアで生活していて困ったことは?
私が一番困ったのは食べ物です。もともと、食べ物に好き嫌いもあまりなく、何でも食べるタイプだったにもかかわらず、食べたいものがなくて困りました。
マレーシアではマレーシア料理やインド料理、中華料理、アラビア料理などたくさんの料理があります。そして日本料理屋もたくさんあります。
しかし、私が住んでいたエリアには日本食が食べられるお店はほとんどありませんでした。他の国の料理も好きでしたが、毎日でも食べたいのはやはり日本食でした。
私は、食べたいものがすぐに食べられないことがストレスで、すごく悩んでいました。
それから、自分で日本の家庭料理を作ってみたり、遠出して美味しい日本食のレストランに行ったりして気晴らしをしながら、だんだんとマレーシアの食事にも慣れていきました。
日本にいるときは気にしていないことでも、ここに来ると環境が変わるので、少しのことがストレスになりやすいです。
住むエリアを探すときは日本食が近くにあることも大事かもしれないです(笑)
逆にそれ以外に困ることはほぼなかったです。日本の物はすぐ手に入るし、衛生面も気になりません。
留学を目指す後輩たちに!
留学をしようか迷っている人がいたら、絶対してほしいと思います。
どこの国に留学するか迷っていたら、是非マレーシアに来てほしいです。
つらいことやうまくいかないことはもちろんあります。でも、マレーシアに来たことを後悔したことはありません。
マレーシアは、本当にいろんな国の人がいて、いろんなバックグラウンドを持つ人がいます。その中で勉強するというだけでも、すごく貴重な経験になります。
それに、新しい建物がどんどん経っていく様子などは、見ていてとてもわくわくします。人はとても温かくて、街には活気があります。
マレーシアに来たことがなくても、マレーシアについて何も知らなくても、来てみたらきっと好きになると思います!