土戸 悠生(つちど ゆうき)さん
静岡県浜松市出身。高校時代にスイス留学(スイス公文高等部)を経て、
Taylor’s University 観光学部に進学、卒業。
現在は日本の人材会社に勤務。
マレーシアで日本人学生会JSAMを立ち上げ、東南アジア初となる学生によるキャリアイベントを主催し大成功を収めた土戸さん。
スイスの高校出身という異色の経歴を持ち、マレーシアで大活躍していた彼の就職に対する考えや次世代への熱いメッセージをお届けいたします。
スイスの高校出身とは異色ですね!
小学生時代から公文教室に通っていて英語が得意になり、次第に好きになりました。
高校進学を考える頃に、偶然通っていた公文校舎でスイス公文高等部のお知らせを見つけました。
そして、見学に行ったところその環境に惚れ込み、両親に懇願して進学させてもらいました。
なるほど。スイスでの経験がマレーシアへ進学するきっかけになったんですか?
まず、大学進学の選択肢として日本国内は考えていませんでした。
せっかくスイスで3年間勉強していたからには、さらに自分が成長できる環境に行きたいと思いました。
しかし、高校時代の学費は非常に高額だったこと、
また、下に兄弟もいるので欧米・オーストラリアへの進学も難しいと考えていました。
そんなとき、父にマレーシアを勧められて、
なんとなくマレーシア正規留学を決めました(笑)
英語も話せる状態で始まった留学生活ですが、最初は部屋にひきこもりがちでした。
みんなに驚かれますが(笑)
しかし、大学の生徒会に参加したことをきっかけに、JSAMマレーシア日本人会で、多くのイベントを主催してきました。
様々な出会いや機会に恵まれて、経験や場数の面で自信をもてるようになりました。
では、早速就活について、お聞きしたいと思います。
私は正直、いわゆる”就活”はしていないんです。
実際に数社受けてみましたが、選考で落ちました。
その時の私は、”選ばれに”いっていたからだと思います。
つまり、いかに企業の採用担当者の方々に自分を選んでもらうかを考えていました。
その後、もう一度自分を見つめ直して面接に臨みました。
これまでの留学生活を振り返ると、上記のように学生会を立ち上げたり、イベントを主催したりといった経験から、自ずと自信をもつことができました。
そして、いつもの自分らしく、自分の考えを担当者の方にお伝えしました。それから、私は”選べる”人間に変わりました。
それでは、どういった流れで現在の就職先の内定をもらったのですか?
私はオンラインリクルートサービスに登録していました。
それは、自分に興味を持ってくれた企業から連絡が来るシステムでした。
2018年5月にある企業から連絡が届きましたが、自分は留学中だったので特に進展はありませんでした。
それから、8月の日本への一時帰国のタイミングで、再度連絡をとりました。
面接をセッティングしてもらい、順調に選考を通過しました。それから、わずか2週間で内定を頂きました。その企業が現在の就職先です。
面接の際も、マレーシア留学中の活動や自分の思いを真摯にお話しました。
そういった活動の中で、自分は人を育てることが好きだと気づきました。
その思いが今の会社の企業理念と共通していたため、内定をいただくことに繋がったのだと思います。
私の場合は興味のある業界というよりは、企業の規模感に焦点を当てて就職を考えていました。
今の企業に就職したからこそ、新人でありながら新規事業を任され、役員クラスの方々と日々働かせてもらっています。
自分を日々成長させてくれる今の環境には感謝しかありません。
最後に今後就活を迎えるみなさんに一言お願いします。
まずは、行動してみてください。そして、自分がやりたいことを言葉にしてみてください。
そうすることで、自然にそれを達成するための環境やチームが形成されていきます。
周囲への”やってみよう”の一言で世界は大きく変わります。
私自身も言葉にすることをきっかけに、たくさんのご縁に恵まれてきました。
「明日やろうは馬鹿野郎」「今がチャンス」
私の好きなフレーズです。
ぜひ、学生時代に色々なことに挑戦し、経験を積んでみてください。
そして最後に、私はより多くの学生に進学においてたくさんの選択肢があることを知ってほしいと思っています。
マレーシア留学という新たな選択肢、またその素晴らしさを知っていただけたら幸いです。